10




【東方紅魔郷 〜 the Embodiment of Scarlet Devil.】
『概要』
同人サークル上海アリス幻樂団になって初めての制作で、東方Projectの第6弾にあたる作品になる。また、Windows版における東方Projectとしては1作目である。
2002年にコミックマーケット62で販売された。
本作から後に続いていくシステム「スペルカードシステム」が実装される。

『システム』
縦シューティングのゲームで、敵や敵弾に当たるとミスとなり残機が1つ減った上でその場で復活する。全ての残機を失うとゲームオーバーになる。
「博麗霊夢」と「霧雨魔理沙」のどちらかを選択し、其々2つずつある装備を選ぶことでゲームが始まる。
難易度は「Easy」「Normal」「Hard」「Lunatic」から選び全6ステージを進めていくことになる。しかし、難易度Easyでゲームをすると6面には行けず、5面が最終ステージとなり5面クリアで追い返されるストーリーになり異変が解決しないで終わる。
難易度Normal以上で進めることにより、6面にたどり着き異変の原因と戦うことになる。また、ノーコンテニューだと全1面のExtraステージが追加される。

『あらすじ』
ある日幻想郷が赤い霧に覆われた。それにより、太陽の光が届かなくなり、季節が夏だと言うのに薄暗く寒い状態になってしまった。異常気象は人間の住む里にも影響を与え、里に住む人間は赤い霧の持つ妖力に長時間耐えることができず外出できなくなってしまった。
博麗霊夢はこれを異変と感じ、解決するために情報を探しに向かう。また、霧雨魔理沙も博麗霊夢より先に異変を解決してやろうともくろみ別々に出発をする。

調査の結果、最近になって森を抜けた先の湖の先に赤い屋敷が建っており、そこから霧が出ていることを突き止める。
博麗霊夢は霧の出元の屋敷に向かうが屋敷の中で住人たちの抵抗にあってしまう。どうにか切り抜けた先でついに異変の犯人「レミリア・スカーレット」と対峙することになる。話を聞くと彼女は吸血鬼の為、太陽の光が弱点であり昼間に行動できないため、霧で陽光を遮るのが目的であったことを知る。
博麗霊夢はそれを許すわけにはいかずレミリア・スカーレットと戦うことになる。

無事にレミリア・スカーレットを懲らしめたはいいが、なぜか好かれてしまい博麗霊夢の住む博麗神社によく来るようになる。
そんなある日、レミリア・スカーレットが博麗神社から帰ろうとしたが、吸血鬼の弱点である雨がなぜか屋敷の周りだけに振り続けていることを知る。
レミリア・スカーレットは屋敷に帰ることができないため、博麗霊夢に代わりに見てくるように頼み込む。レミリア・スカーレットが博麗神社に居座り続けると困る為、仕方なく博麗霊夢は屋敷に向かうことになる。

屋敷ではレミリア・スカーレットの友人であるパチュリー・ノーレッジを筆頭に警戒態勢に合った。話を聞くとレミリア・スカーレットの吸血鬼の妹フランドール・スカーレットが外に出たがっていることを知る。しかし、彼女は幼く「ありとあらゆるものを破壊する程度の能力」という危険な能力を持っており、外に出すのは危険だと判断し、弱点である雨で屋敷を囲い出られなくさせていることを聞かされる。
博麗霊夢はパチュリー・ノーレッジと別れ、フランドール・スカーレットと出会い、外に出る代わりに弾幕ごっこで遊んであげることになる。

弾幕ごっこで遊んであげることによってフランドール・スカーレットは満足しおとなしくなった。博麗霊夢は外に出る代わりにたまに来て遊んであげると伝え、異変を解決したとレミリア・スカーレットに伝えるために博麗神社に帰っていく。

『登場人物』
〈ルーミア〉
能力:闇を操る程度の能力
普段から目的もなく一日中ふよふよ飛んで過ごしている妖怪。
人食い妖怪なため、博麗霊夢に対して「目の前にいるのは食べてもいい人間?」などと言っている。
能力を使用することで自身の周りが闇に包まれ、光を通さない何も見えない空間を作りだすが、本人も見えないためよく気にぶつかっていたりする。

〈チルノ〉
能力:冷気を操る程度の能力
湖に住む氷の妖精。
妖精は悪戯好きで、チルノも同様に悪戯が好き。しかし、到底賢くない行動や言動をとることも多く、そのことから揶揄われることもしばしばある。
趣味は遊ぶことの他、蛙を氷漬けにすることが好きでよく遊んでいるが、沼に住む蛙の親玉である大ガマに丸のみにされた経験をもつ。
妖精は「人間以下の存在」とされているため力が弱いが、チルノは妖精にしては異常に力が強く、常に体の周りを冷気で覆っている。

〈紅 美鈴(ホン メイリン)〉
能力:気を使う程度の能力
紅魔館の門番を務める妖怪。
人間に友好的な性格であり、仕事中居眠りをするような人間臭い部分を持つ。門番として侵入者には容赦がないが、無理やり入ろうとしない限りは無理に迎撃するようなことはしない。
弾幕ごっこなどの打ち合いより、武術に長けた近接戦闘が得意。

〈パチュリー・ノーレッジ〉
能力:火+水+木+金+土+日+月を操る程度の能力
紅魔館地下の大図書館に住む魔法使い。
館の主レミリア・スカーレットの友人で、地下にある大図書館の館長をしている。「魔法使い」という種族ですでに100年以上生きていおり、様々な本から知識を得ている賢者。しかし、生まれつき喘息持ちで、さらに普段から出歩かないため運動不足になっており、体(体力)はとても弱い。
精霊魔法を得意としており、複数の属性を組み合わせ使うことができるが、体調がすぐれない状態では、負荷が強い「日」と「月」を使うことができない。
本編では体調がすぐれないため「日」と「月」を使用してこないが、クリア後のEXステージでは体調がいいらしく「日」と「月」の強力なスペルカードを使用してくる。

〈十六夜 咲夜〉
能力:時間を操る程度の能力
紅魔館のメイド長。紅魔館に住んでいる唯一の人間。
紅魔館には日々の食事を求めて働いているが、幻想郷で暮らすうちに、紅魔館での生活も悪くないと思うようになる。また、館の主レミリア・スカーレットに対して心からの忠誠を誓ってもいる模様。
ナイフ投げが得意で弾幕ごっこでは投げて使用することがある。投げナイフが不足すると、能力を使用し時を止めている隙に飛ばしたナイフを回収することをしている。
時間は空間の形成に密につながっている為、能力で空間の操作をして館の内部を大きくするなどしている。また、時間を操作して移動していた物を元の場所に戻す程度の事は可能である。しかし、時間自体は戻すことはできない。

〈レミリア・スカーレット〉
能力:運命を操る程度の能力
紅魔館の主人で吸血鬼。幻想郷が紅い霧で覆われた異変を起こした張本人。
見た目は幼女だが500年以上生きており、夜の王吸血鬼として威厳や体面を重視しており、自らを「誇り高き貴族」と呼ぶことがある。
小食で人から多量の血を吸うことができず、吸うときによく血液をこぼして血まみれになってしまう。その様子から「スカーレットデビル(紅い悪魔)」という二つ名を持っている。
彼女は「日光に当たると気化してしまう」という設定があるが、東方紅魔郷のエンディングでは日傘をさして日中行動するなど、昼間の行動制限をものともしない姿を見ることができる。
運命を操る能力は、彼女のそばにいる者が数奇な運命を辿るようになる能力らしいが、目で見て効果が分かるようなものではないという。また、自身に能力を使用しても能力を使用しても「自身に能力を使用する運命だった」ことになり、運命を変えることができない。

〈フランドール・スカーレット〉
能力:ありとあらゆるものを破壊する程度の能力
レミリア・スカーレットの妹の吸血鬼。
吸血鬼としての力と強力な能力を持ちながら無邪気で幼い性格をしている為、外に出て他人と触れ合うのは危険だと判断され屋敷の地下に幽閉される。結果幽閉して495年経ち少々気がふれている性格になってしまった。
レミリア・スカーレットから外に出してもらえないことを本人は気にしなかったが、紅魔郷の異変で屋敷に人が来たことから外に興味をもち外に出ようとする。結局止められることになるが、屋敷の住人以外の強者と出会い遊んでくれることになったため一旦は落ち着くことになる。
レミリア・スカーレットの事を、表向きは敬語を使いつつ「お姉様」と呼んでいるが、裏では「あいつ」など敬っている様子はない。しかし、一応はレミリア・スカーレットの事を姉として慕っている模様。

〈大妖精〉
紅魔郷の2面に登場する中ボスで緑髪の妖精。
本来は名前や設定が無かったが、ファンからの質問が多数あったため質問に答える形で設定を公表した。
「人間以下の存在」の妖精の中で力がある物が大妖精と呼ばれる。他の妖精と同じく、湖に住み陽気で悪戯好きな性格。
ゲーム上ではスペルカードは使用せず、通常弾幕のみ使用する。また、弾幕を張る際テレポートをすることがある。

〈小悪魔〉
紅魔郷の4面に登場する中ボスで赤髪の悪魔。
本来は名前や設定が無かったが、ファンからの質問が多数あったため質問に答える形で設定を公表した。
悪魔は吸血鬼や魔法使いなどと同じく強大な種族だが、その中では力の弱い者なので小悪魔だという。性格は悪戯好きな性格で普段から紅魔館に住み着いている。

『裏話』
東方紅魔郷では「博麗霊夢」と「霧雨魔理沙」の他にもう一人自機が入る予定だった。名前は「冴月麟」。また使用する装備も東方紅魔郷のデータに入っており、其々「風符」と「花符」というスペルカードの装備が確認されている。
没になった理由は「紅魔郷では制作時間が足りなかったため、カットせざるを得なかった」 ことや、「突然新キャラで自キャラを用意されても愛着がわかない」ため没にされた。
また、 コミックマーケット62の時の上海アリス幻樂団のサークルカットに、「博麗霊夢」や「霧雨魔理沙」とは違う、誰か不明なキャラクターがシルエットで描かれていた。このキャラクターは製作者ZUNから、没になった冴月麟でないと宣言されている。
キャラクターの他にタイトルも製作段階で変更され、制作当初は「東方紅茶館」という名前だったが、ストーリーなどが固まっていくうちに「東方紅魔郷」にタイトルが変更された。





カテゴリー:

月間人気記事

何でもイイから書いて逝ってwww

コメント一覧 (募集中!!)

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

同人エロ漫画・エロ同人誌ならエロコミックハンター